部下のために行っていたマネジメントの話

アパレルの話

こんにちは!

今日は店長時代のマネジメントのお話です。

僕はMDになりたいという自分の目的の為に店長になりました。

  • 店舗のことを熟知する
  • MDとなった時に少しでも現場経験を反映させたかった

など、多くの理由はありますが、自分のキャリアの為の出世です。
もちろんアパレル未経験ですので、色々な壁にぶつかっていくわけですが…
その中でも毎回悩んでいたのが退職者が出ることでした。
(僕が悪いのか、アパレルに合わないのか理由はそれぞれでしたが…)

自分の人生なので、基本的に止めることはないんですが、
優秀な人が他の業界や他のブランドへ転職する理由が、

  • 自社では出世できない
  • 他社だと給料が上がる
  • 仕事内容が合わない

など、もしかしたら僕の接し方が悪く、もっとキャリアの相談に乗ってあげていたら前向きに続けてくれる人もいたのでは?と思うこともありました。

そんな悩みを抱えていた時、
当時のディレクターが僕のお店の視察にいらっしゃいました。
ふと退職者が増えてきていることを相談してみました。
(今でも繋がりのある当時の会社にいた数名の恩師のうちの一人です)

  • 小さな達成感を味わうことがないと人はモチベーション管理が難しい
  • 工程の川上から川下まで関わることが出来ると仕事の満足度が上がる

この二つのアドバイスをいただきました。

小さな達成感というのは以前の記事でも書きましたが、
毎日の目標だったりを取り入れながら店舗運営していたので、
個人目標や組織の目標は明確に出来ていたと思っています。

川上から川下まで関わることっていうのは正直僕もあまり出来ていなかったところでした。
当時はある程度どのスタッフにもいろんな仕事ができるように均等に仕事の割り振りをしながら、適正ポジションを意識した日々の運営も心がけていたのですが、とてもシンプルなことの(僕も含めて)アパレル業界の仕事の川上の川下までを経験してもらうことは出来ていないなと思い、マネージャーと通じてディレクターにダメ元でひとつの提案をしました。

それは「僕のお店のスタッフ全員で考えた商品を作り、販売は出来ないか?」という提案です。

後日興味を持ってくれたディレクターから直接返事をいただき、せっかくなら他のお店からも提案をもらってよかったものを作ってみよう、という「スタッフ企画」という取り組みが始まったきっかけでした。
僕はすぐに店舗のスタッフと共有し、取り掛かり始めました。

今回の取り組み内容としては、具体的なアイテムの提案をしてほしいということで、素材選定や価格設定は本社の皆さんに任せることになりました。
僕たちは自分のお店の顧客様が喜んでくれそうな商品の提案をスタッフ全員で行うことにしました。

いつ、どこで、なにをというところを全員で考えていたときに、イメージがしやすいいつもいらっしゃる自分の顧客様をそれぞれ思い浮かべて意見を出し合いました。
最終的には僕が出した意見を採用してもらいましたが、提案したのはオールシーズン使える、デニムでした。

僕のお店はメンズ、レディース、キッズを取り扱っていたので、家族でお揃いだったり、ペルックを意識したデザインを提案して、結果的に家族で着れるデニムパンツを製造して販売することができました。

この時に改めて、こういうお客様が喜ぶ商品づくりができるMDになりたいと思いました。
同僚が辞めていくのを防ごうと思って行動したことが結果としては自分の目指すところの再確認になりました。
もちろんチームとしても、アパレル業界をより好きになった後輩、これがきっかけでより頑張るようになった人、企画に興味を持った人、それぞれ何かしらを感じ、自分の仕事やキャリア形成へ活かしてくれていました。

川上から川下までを経験することの大切さを身をもって理解することができたこともあり、今では僕の教育方針につながり、アパレルの商流を説明し、本社の構造やものづくりの流れを説明しながら新しい部下を持ったときに丁寧に説明して、仕事を振っています。

もちろんすべての人が対象なわけではありませんので、押し付けにならないように気をつけながら。

今日はこの辺りで。

みなさんも僕と一緒に夢を叶えにいきましょう!!

ではまた次回🐶

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